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好きなもののことしか、書きません。

Aマッソ単独ライブ「買ったらお縄 ホンチャンヤルデ株」を見て ~感想にしては長く、レポにしては曖昧な何か~

 

2017年3月に開催された、Aマッソの単独ライブ「買ったらお縄 ホンチャンヤルデ株」を見てきました。

土曜日の昼夜一回ずつ。

 

こんなもの書き残しておくこと自体、野暮天な気がしますが
兎に角はちゃめちゃに面白かったので、この興奮を後世に残したいがため、また当日来る事が出来なかった知人を悔しがらせる為、ここにしたためたいと思います。

 

ネタバレしかしてません。

 

 

 

  

メモを取りながら見ていた訳ではなかったので、順番とか内容はふんわりとしか覚えてないです。
多分ところどころ間違ってるし、下手したら抜けがあります。すまねえ。

 

内容はコントと漫才とVTRで構成されてました。

各項目のタイトルみたいなのは、こちらで勝手につけてます。

 

 

 

 

[コント]作家先生と女中のトミマツさん

締切ギリギリまで筆を走らせる作家の加納さんと、女中のトミマツさんこと村上さん。
作家先生は、締切8分前にもかかわらず掛かってくる担当編集からの呪詛の様な電話に追い立てられながらも執筆を続けます。


「(ボツにする原稿をくしゃくしゃに握りながら)お前は何も悪くない。生まれてくるところが悪かったんや。また別の未来で会おう…」

くしゃくしゃになった原稿を、片手に掲げながら、トミマツさんを呼ぶ先生。

「トミマツーー!トミマツーー!今腹を痛めて生んだ可愛い愛娘の命が尽きようとしてるぞ、トミマツーー!!」

それをすかさず拾いに来るトミマツさん。

「(ボツになった原稿をあやして)寝ました」「(覗き込んで)グンナーイ♪」

 

「今ひとりチャンバラの最中でしたので!あ、でも今ハーフタイムで、後半戦に向けてウォーミングアップ中で…」
「おーおーそうか。皆まで喋るな。今普通に話してるけど、それ余所やったら普通にクビやぞ。ふつうに」

 

「今書いた小説は、ウェットな内容で手の水分が原稿にいってしまった。乾燥してしまったからテスター持ってきてくれ」


なんでこんなことを考えられるのか、そして言えるのかなと思わず唸るような面白さ。
あることがきっかけで言い争いとなり、そこから歌ったり踊ったりで、一発目のコントとしてパンチたっぷりでした。


「テスターノーテスター!ウーッ!」

 

 


[VTR]オープニング~ホンチャンヤルデの唄~

じゃんけんをするふたりのアニメーションをバックに、流れるホンチャンヤルデの唄でオープニング。

 

「社員は全員下向いた(なんで?)」

 

癖になるメロディ。一夜にして起こったホンチャンヤルデ株のバブルとその崩壊を感じさせる歌詞でした。

 

 

 

[コント]9セカンド

単独がスタートしたにもかかわらず、舞台上にはスタッフに怒り心頭のAマッソのふたりが。
不手際を働いたスタッフさんに大層お怒りです。

 

お水を113mlの一本しか用意しない、なのに弁当はめっちゃ用意する、使わない小道具を持ってくるスタッフさんにふたり一緒に怒ります。

 

「村上をこんなに反らすな!!!」「わしゃアリエッティか!」

 

「こんにちは!!」「こんにちは!!」「うっ…!(ふたりがかりで詰め寄られ、泣きだすスタッフ)」
「こんにちは!!で泣くな!お前そしたらさようならで狂喜乱舞か!ごきげんようで黄泉の国か!」

 

「こんなに弁当用意して、スタッフこれだけやのに誰が食うねん!」「……お客さんとか」「歌舞伎か!!!」

 

「あとうちらは絶対フリップ芸やらんから、お前は失せろ」

 


そこから、その容量少ない水1本をどちらが飲むかで揉めるふたり。
台詞量でどう考えても自分が飲むべきと主張する加納さんに、自分は人より喉大きいから飲まな無理という村上さんの主張は平行線となり、決着がつきません。

そこでふたりはAマッソのお約束、「9セカンド」で水の行方を決めることに。

 

じゃんけんで勝った方が勝った手の形に倣った言葉の文字数だけ進む。
一見、ケンケンパの様なシステムのゲームなのかと思いきや、「9second」を名乗る位ですので、その9秒間がキモです。
9秒間の間で、提示されたワードに対するプラスあるいはマイナスのワードを発し、判定によって進める歩数が増えたり減ったりします。

 

「グリコ」「パリ」「千里子」……一進一退(物理)の攻防の末、勝者は…!?

 


前半のスタッフさんに怒る二人だけでも面白かったのに、まさかゲーム的発想に発展するとは…。
軍事司令官と言うワードが出された時のくだりで村上さんの右手が知らず知らずに上がる→「危ない!右の翼が!」っていうの、すごい笑いました。
しかし、芸人さんとか作家さんって、ゲームのルール考えるのお上手な方が多いですよね。
まぁ芸人さんがやる企画のお題ってゲームっぽさあるもんな…。

 

 


[VTR]代役を探せ!in上野動物園

スタッフさんから指定された立川一門の代役を、それぞれ上野動物園の中にいる動物から探し出し、写真を撮ってくるというルール。

いらすとやさんのイラストで解説されるゲームルールの絵ヅラがシュールで、笑いを誘います。
猿など人間に近い動物や、ふたりが撮影してくる動物がかぶらない様に、撮影してくるエリアも指定されるこのゲーム。


「談之助や!」「談之助めっちゃおるやん」

「(ゾウエリアを指定された加納さん)ゾウ見た事ある!?ゾウやで!?」「ゾウを知れば知る程、(噺家さんとは)似てないねん!!」

「(最後のお題を出されて)誰コレ」「代表です」「立川一門の代表、×××みたいやな(ピー音が入る)」


談之助さんの下りは本当に面白かったです…(しかも似てた)
最後の勝負は二人で同じお題の方を探しに行ってたのですが、結局同じ動物(ロバ)の前に集うふたりが面白かった。構図もほぼ一緒という。

 

対決は3回戦まであったのですが、勝者は何故かいつも村上さん。
喜ぶ村上さんから、画面が別の場面と重なり、ゆっくり変化していきます。

 

ガリガリという音と共に映し出されたのは、鉛筆で描かれた女の子ふたりのイラスト。
それを、ボサボサの髪を伸ばした女の子が一心不乱に塗り潰し色付けしています。

 

「村上強くし過ぎた……くふふ…村上……強くし過ぎた……」

 

ぶつぶつ呟く彼女のくぐもった笑い声を、閉められたドア越しに聞きながら、何も出来ず壁伝いに項垂れるお母さんらしき女性。

 

特にフォローも説明もされないまま、VTRはそこで終わります。
……すごいおもろいVTR見てたはずなのに、一気にえげつない狂気を見た気分になりました。

 

 

 

[コント]マサ

6歳のょぅι゛ょ、加納さん。おばさんに柿を渡しに行くお遣いを頼まれ、一人でバスを待っています。

おねえちゃんから渡された道中でのメモをチェックしますが、何故かバス停にあるというバケツの位置を確認するよう指示が入っています。
そして書かれた「マサには気を付ける事」という一文。
マサは風の強い日にしか出ないと言われているが故に、今日現れないだろうと安心している加納さんですが……。

 

そこで風が強く吹き、肌寒さを感じて上着を羽織る加納さんの元に、ボサボサの髪の村上さんが現れます。

 

お姉さんからの伝言メモで、マサの特徴を照らし合わせ、確信を深めていく加納さん。

 

「袖が豊か…(確認して)袖が豊か!」

「腰に着いたベルトと蛇が喧嘩した時は仲裁に入る…入ってる!!あれがマサや!!」

 

ケツの摩擦でバス停に火を付けるから、マサ。ケツの摩擦具合で、いかようにも火を操れます。
バス停に用意されていたバケツは、この消火用だったのです。

 

「これだけ火が青い!高温の火や!!」

 

「(キラキラした火の瞬きを見て)かわたん」

 

「これな、秘密やねんけどワとバス停は夫婦(めおと)やったんや」
「……わからんーー!!」
「そうやんなぁ。お嬢ちゃんまだ子供やもんなぁ」「それとは意味の違うわからんや!」

 

「なんでベンチは燃えるのに、お尻には火がつかないんですか……?」
「それは火が決めるねん。ワは尻に火を持っていきたいと思っているのに、火はいつもベンチを選ぶ。ワには、親権がないんや」

 


マサの一人称は、ワ。 

これも発想力がすごい。設定も意味分からないですが、台詞の内容も意味が分からないです。でもめっちゃ面白かった。っょぃ。

 

ちょいちょい出てくる昔っぽい世知辛い設定も好きです。
(「(色丘四丁目というバス停に向かう加納さんに)色丘の色は、普通の"いろ"やないんや。
そこにはうら若い娘たちが集められて、青春と引き換えに誰もが羨む綺麗な着物を着て、知らない男性と一夜限りの愛を交わすんや」みたいのとか)

 

セットの出来(もう中さんライク)が、オチにつながっていた様な。
バケツの感じ(ひっくり返すと水が出るように見えるようにビニールテープ使ってる)とか、火の演出(人の手が見える動き)とかはオチと絡めて敢えて狙ってたのかなぁ。

オチが先か、セットが先か。

9セカンドの小道具も手作り感が満載だったのですが、もっとお金をかけられるようになったら逆にどんなもの作るのかなぁと想像が膨らむコントでした。

 

 


[VTR]なじむ服

流れる映画「サイコ」の1シーン。運転する女性が目を留めたその先には、登場人物に紛れて映り込む村上さんの姿が。

ダンスをする若者と対峙する村上さん、イルカショーを眺める村上さん、テレビの観覧席に座り皆と一斉に振り返る村上さん、皆とグラスを掲げ乾杯する村上さん、ギターの弾き語りに耳を傾ける村上さん……
兎に角、様々な洋画邦画の一場面に村上さんが現れます。

どんな映画にもなじむ服を着て。


本当に馴染み方が半端なくて笑ってしまいました。映像素晴らしかったです。
正直、テレビの観覧席の映像は馴染み過ぎて、一瞬見落とし掛けました。

 

 


[漫才]推理クイズ

「まぁ干しシイタケ戻していかないかんなと思ってるんですけどね」

そんな平野レミの掴みから、推理問題を考えてきたという村上さんが出題者になり、加納さんに出題していきます。

 

「問題聞くのに、片耳でええの?」「両耳で聞かせていただきます」

 

三問ほど終わったところで、これに正解したら5千円くれるってことで最後の問題に。


村上さんがいきつけにしている喫茶店で提供されるハムサンドは、店主の支持政党の議席数と同じだけのハムが挟まれている。
店長の支持政党はどこか、という問題。

ハムサンドに挟むハムってことで、常識的に有り得そうな枚数=少なめの議席数の党から探っていくものの中々当たりません。

 

「店長はバイトと全く同じ給料で働いている」「…!?これは、共産主義者か…!?」

「店長の店はいつも赤字。でも店長はみんなの幸せを願ってるねん」「これは共産主義者ちゃう!?」

「でも店長は二年前、熾烈な価格競争の末、近隣の競合店を閉店に追い込んでんねん」「ゴリゴリの資本主義者や!」


「店長は男尊女卑」「店長は青が嫌い」

「あんた、めっちゃ嫌われてんちゃん!?もうそんな店行くのやめろ!」


少数派が嫌いと言うどこまでもアレな店長の好きな人が自民党の党首に酷似しているというところからいよいよ混迷を極めます。

自民党議席数411議席やぞ!?」「店はいつも赤字。ハムサンドは380円です」

「ハムそんなに挟んでるせいで赤字なんか!?」

 


屁理屈な問題出題の途中から、政治的な話に。
こういうやりとりから、加納さんのアカデミックさを感じますね(安易な感想)
共産主義者のくだり、めっちゃ笑いました。

 

 

 

[VTR]リーダーは誰だ

雑貨屋さんに立ち寄る加納さん。

気に入ったお掃除道具を手に取り、お会計しようとレジに向かいますが、そこには頭を打ち抜かれ死んだ女性が。
突然のことに怯える加納さんですが、死体の胸元に「シルクハット」と書かれたカードが下がっているのを見つけます。
視線を巡らせると、彼女の後ろには、シルクハットが。

 

恐る恐る手を伸ばし持ち上げると、そこには特徴的なアレンジを加えられた男性と思しきキューピーちゃん人形が置いてあります。
それを手に取ると、シルクハットの内側に貼られた「瓶」という指示に目がいきます。

 

そして、またしても店内にある瓶の元に行くと、
そこには同じ様に特徴的な容貌にアレンジされたキューピーちゃんに「ワゴンセール」と書かれたカード。

 

ワゴンセール、そして優しい光とカードに導かれるまま、手持ちの人形を増やしていく加納さん。

 

優しい光、と指示された場所に向かうと、人形と共に「下」と書かれたカードが。
視線を落とした先には「GOAL」と書かれたカード。そこに4体の人形を並べる加納さん。

そしてそこにかぶさるように、「この中で、リーダーは誰?」とカードが落ちてきます。


突如鳴り出す、オールスター感謝祭のクイズで用いられる音。
加納さんに回答を急かします。
何もわからぬまま、人形を選ぶ加納さんですが……。

 


これ、オチに使われていた方は関西の方ならすぐ分かる感じのやつなんですかね。馴染みある感じの。
これもちょっとホラーテイストな作りの映像でした。オチとの落差が凄い。

 

 

 

[VTR]中学時代一番おもろかったんは誰?

都内某所の公園にネタ合わせの為に集う、スタッフさんと村上さん。
ひょんなことから、中学時代一番面白かった人の話に。


そこで村上さんが口にしたのは、加納さんではない同級生の名前。
それをたまたま聞いてしまった加納さん、合流したもののネタ合わせにも身が入りません。


村上さんやその話を聞いたスタッフが去った後、別のスタッフに「どうしたんですか」と聞かれ
「誰にも気付かれずに給食2セット食べてた」「ヘチマ(的な何かだったはず)の中身をくりぬいてペンケースにしてた」「6限目から登校したことある」などのエピソードを交えながら、中学時代一番面白かったのは自分だったはずだと吐露する加納さん。


これは他の人にも確認せなならんということで加納さんは故郷に帰り、
当時の同級生(中学時代の面白四天王)に誰が一番面白かったかを聞くことに。

 

「焼肉サーブ」、「中村さん略してナムル」、「部活の大会の帰りに知らんおっさんに突然殴られた」など、一堂に会した面白四天王の口から出てくる当時の面白エピソード。

 

しかし、そこでも自分の名前が出てくることはなく、加納さんは肩を落とし東京へ帰るのでした……。

 


当時の同級生(面白四天王)は皆さんお子さんがいて、その子たちをいなしながら昔を懐かしむ話をしていて、そこに半袖ハーフパンツキャップをかぶった加納さんが混じる……という映像を見ながら

ちょっと前にあるアーティストが話してた「もし自分たちがこの仕事に就いてなかったら、メンバーの一人は多分地元でヤンママになってたのではないか」ってやつを不意に思い出したり。

 

自分の望みとか野望を叶える為に道を選んで、それに則した環境に取り巻かれることで、それが結果的に生き方にも反映されてきて、人生になっていくみたいな
何かネタとは全く関係ないことを思ったりしながら見てました。すいません。

 

 

最後、みんなから出てきた面白エピソードをお笑い評論家のラリー遠田さんに判定してもらったんですが、
結局偶発的なエピソードが一番面白かったというのが良かったです。

 

 

 

[コント]将来の夢

定時制高校で進路相談をする先生の加納さんと生徒の村上さん。
加納さんは巻髪のウィッグをかぶって、村上さんはオーバーサイズのシャツにキャップ。ストリートのキッズみたいな格好です。

 

受け持ちの中で唯一まだ進路が提出されていない村上さんに夢を聞く加納さんですが、特に夢なんてないと返されます。
定時制を卒業したって先なんて見えてると冷めた態度の村上さんにご立腹の加納さん。

 

「ごめん文科省!暴力!!!」

 

家庭が裕福な筈の村上さん。
しかし、加納さん演じる先生は、村上さんが魚市場でバイトをしていることを知っていたのです。

 

「サカタがお前のジャケット振ったら、ちりめんじゃこ出てきたって」

 

聞けば村上さんも、将来的には自分のラーメン屋さんを持ちたいという立派な夢を持っていることを語り出します。
出すラーメンはおろか、お店の名前までしっかり決まっているとのこと。

 

その夢を聞いて安心した様子で励ましてくれる加納さんに、元気付けられた村上さんは
お店が出来た暁には先生にも食べに来てほしいと伝えますが、そう告げた途端加納さんは浮かない表情に。

 

「先生、女が作ったラーメン食われへんねん」

 

先程の励ましから一転、急な方向転換で持論を展開する加納さん。困惑しつつ、反論する村上さんに畳み掛けます。

 

「男も女も関係ないっていうのなんて、大抵女やからな」

 

「あとお前、ショートカットもやめろ。
40越えて、髪が鬱陶しくてショートにするんはまぁええよ。でも、10代、20代で思想でショートカットにするやつ、嫌いやねん」


そもそもラーメン屋を開きたいのに、魚市場でバイトしているのかにもツッコミが。

 

「だったらラーメン屋でバイトせえよ!何で魚市場やねん!

普通は高校位から、色んな店でバイトして取捨選択しながら自分のラーメンの方向性決めるもんやろ」
「そんなん何となくでも何とかなるやん!」
「何となくでなる訳ないやろ!女には下積みって発想がないねん」

 

そこから話はAマッソと言う女芸人の話に変わっていきます。

 

「Aマッソってお笑い芸人知ってるか」
「知ってる!」
「夜更かしすんな!あいつらは深夜の時間帯にしか出てへんやろ!!」

 


これ、以前やってたラーメン屋さんのネタの設定を変えた感じでしょうかね。
(その時はラーメン屋さんのシチュエーションで村上さんがお客さん、キッチンに立つ店員さんが加納さんだった。村上さんが詰る方)
その時は、いつもと趣向を変えてあえて村上さんが批判する、詰る側に立ったネタとして作られたって話してたはず。

 

ネタとしては勿論面白かったんですが、同時にメタさが半端ないなと勝手に。

色んな台詞に、ふたりはこういうことを実際言われたことあるのかなとか要らんことを考えてしまいましたネタに集中しようすまねぇ。

しかし、腹に一物持った女芸人は皆メタコントをやるのだろうか…(偏見)

 

 

 

[VTR]おばあちゃんの遺言~[コント]制裁

奈良の盆地に住む祖母のエピソードが、加納さんによって語られます。

戦時中を生きた祖母が口にする「他人の痛みは自分には分からない。」という言葉に怒りを覚え、祖母と取っ組み合いの喧嘩になる加納さん。
レフェリーを務めるのは、母です。


その争いから疎遠になってしまった祖母と孫の関係ですが、祖母が危篤になったという知らせを受け、久方ぶりに祖母のもとに戻ります。
病床に横たわる祖母の頬には、取っ組み合いの時にゴリゴリにデコった爪で負わせた傷がかさぶたになって残っていました。

 

「『いつまでかさぶたになってんねん』それが長かったので私は略して『いつねん』と言いました」

 

戦後、日本は敗戦国として制裁を受けてきた。制裁を加える方は痛みなんて感じないから日本に制裁を加える事が出来た。
他人の痛みは自分には分からない。だから、お前も納得いかないことには、制裁を加えてもいい。 

そんな感じの内容の遺言を聞いた加納さん。

 


そこから、場面が切り替わりコントに。
同じ職場で同僚として働く村上さんと加納さん。
喫煙所でたわいもない会話を交わすんですが、加納さんが話を始めると明らかにかみ合わない。

その理由は、村上さんが返す意味不明な程適当な相槌にあります。

 

「こないだ久々に会社が早く終わったんで」
「まぁセクシー!」

 

終止こんな調子であまりにかみ合わない会話が終わった加納さん、おもむろに大きなアイロンを持ち出すと村上さんに押し当てます。

 

あまりの事に絶叫し、うめきながら身を捩る村上さん。めくりあげられた作業服の袖からは真っ赤になった皮膚が覗きます。

 

そんな村上さんに向けて、先程と全く同じ内容を話し掛ける加納さん。
それどころではない村上さんはうめくだけですが、加納さんは一切引かずに話を続けます。

そして空を仰ぐと天界の扉をオープンさせ、今は亡きおばあちゃんにジャッジを仰ぎます。
優しい声ながら、村上さんの相槌にえらい辛口のジャッジをする祖母。
村上さんに対する加納さんの制裁は続きます。祖母から、相槌のOKが出るまで。

 


これ以前もやっぱりユーロライブで拝見した事あったんですが、その時は喫煙所のシーンのコントから始まっていたので
VTRによって話の背景がよりよく分かって、味わい深くなりました。
(今回の単独用につけた設定なのかもしれないけども)
唐突さは感じなくなったと言うか。唐突でも普通に面白いんですけど。

 

HITACHI→HITACHIスチームアイロン→TOSHIBAと制裁用のアイロンが変わっていくの、個人的に好きです。
ちゃんとスチームの時は蒸気が出ます。ここもやや仮装大賞チックなアイデア

 


このネタ、作るにあたって適当な相槌にイラッとした経験とかあるんかなと思いながら見ていました。
たまにビックリする位相槌適当な人いますよね…今後そういう人に会ったら、ああしてアイロン使って対応すればいいのか。覚えました。

 

 

 

[VTR]産婦人科

産婦人科に初診で掛かる妊婦さんと看護婦さんのやり取り。
渋谷ラジオのやつかな??

 

ふたりの音声に、ピングーとかみたいなクレイアニメがついている感じ。
ぎゅるんぎゅるん動くクレイ人形。めっちゃ作るの時間かかってそう。
それを無に帰す様なオチのシュールさ、すごかったです。

 

 

 

[漫才]恵比寿のレナ

今、欲しいものの話をする村上さん、「ゴーグルに付けるワンポイントアクセサリ」「バッグを入れるバッグ」と明らかにらしくない事を呟きだします。

あまりの違和感に村上さんを問い詰める加納さん。

 

「お前本当に村上か!?」「村上ですぅ」
「あいつは村上です、とは返さへん!ウチですって返すはず!お前村上やないな!」

 

そこに出てくる別人格、恵比寿が最寄駅のレナ。村上さんの身体を乗っ取り、自らの欲しいものを得ようとしています。


「おい、村上どこやった!!」
「今、レナの小部屋で水墨画の映像見せてる」(レナの小部屋は村上さんの頭部下の方にある)
「アカン!あいつに濃淡で描く芸術が分かる訳ないねん!あいつ鳥獣戯画見た時、"これ塗り絵?"って聞いたんやぞ!」

 

どつかれたことで人格が戻ってきた村上さん。

 

「色鉛筆とか絵具ある?」

 

レナの小部屋でがっつり水墨画見せられてました。

 

 

個人的にはこちらの漫才がより好きかなぁと思いましたが、面白かったって印象が強すぎて詳細覚えてないという。
兎に角パンチがすごい。面白さのパンチがすごい。って感じでした。ひどい感想。

 

 

 

[VTR]エンディング~オーケストラ~

エンディングは、スタッフロールと共にオーケストラの演奏の様子が。

指揮をする加納さん。オーケストラの最後尾にはやや特殊な楽器として村上さんが参加しています。

 

「サァー!!」

 

紐を引くとちゃんと腕まで上がる仕様になってるの細かくて笑いました。

 

 

 

 

 

生で見るのは2度目、こんなにしっかりAマッソのネタを見たのは初めてだったんですが、すっごく楽しかった。


以前ネタを見た時は、コントにかんしては特に世界観がすごくあって、やや難解な感じの内容なのかなと思ったのですが
(漫才の方が分かりやすいかなと思った)
今回の単独で見たネタについては、全くそうは思わなかった。

余計な要素とか説明がついた、みたいなことは全くないのに、本当にどれをとっても面白くてびっくりしました。

 

 

加納さんが繰り出す言葉たちは、文学的な響きがあるんですが、同時にいい意味でキャラクターに依存していないなぁと。
恐らく二人のキャラを知らないまま、耳で聞くだけ、文章だけで読んでも面白い。
勿論言い回しとかはふたりのキャラはあってのものだとは思うんですが。それでも。


加納さんの言い回しのバランス感覚って独特で、

すごく文学的なたとえや表現、言い回しもあれば、子供みたいな発想とか、敢えて入れ込んでくる俗っぽさもあるし
その比重がすごい絶妙で、それが個性になってて、すごくいいんだなと思います。

加納さん、もっと売れてきたら書きもののお仕事も来そうだなと個人的に。
小話みたいな小説とか読んでみたい。ネタまんまと言えばまんまかもしれないけど、絶対面白いと思う。

 

村上さんは、滲み出るアホっぽさが逐一堪らなかったです。
鳥獣戯画のエピソードはほんと笑いました。
普段の発言でも「加納は賢い。本とか読めるし」みたいなのも、発言そのものが兎に角すごくアホっぽくて好きです(すいません)

 

同時に、はつらつと、快活に動く村上さんが素敵でした。
9セカンドの前半部分のスタッフに息巻いている村上さんめっちゃいい。
今回は特にコントで色んな役が見られて楽しかった。トミマツも、マサも良かったです。

 

ネタの中で生き生き動く村上さんに、時々笑いを堪えてる感じの表情をする加納さんを見て
あーなんか微笑ましいな、可愛らしいな、ひいては愛おしいなみたいな感情を感じたり
VTRネタで、ネタ以外の色んなことを思いめぐらせたりしましたが
そんな感情さえ、多分ふたりのネタの前では求められていなくて。見ながら、無駄な考えを抱くなんて失礼にあたるな位の心持ちになりました。


とにかくハチャメチャに面白いAマッソのネタを前にして、
わたしはきっと、すんごい発想を形にした上で、それでもなお面白い芸人のネタをなーんも考えずに腹抱えて見てればいいだけなんだろうなぁと思いました。
それってすごい幸せな事なんだと思います。

 

1か月ほど蓋スタジオの方が監禁されて作られたと言う渾身の映像も、どれも凝っていて面白かった!

 

昼は90分が兎に角濃くてで、夜は90分があっという間で、すぐにエンディングまでいってしまった。濃密な内容でした。

 

心底満足したと言うか、公演後の多幸感が満ち満ちた素晴らしい単独ライブでした。

 

 

 


個人的に唯一、残念だなと思うことがあったとすれば、物販ですかね……。
18日昼の部でも相当数が売れてしまっていて、夜にかんしては完売のアナウンスが……。
そこは欲出して数作ってよ!!!Tシャツ欲しかったよ!!!!白いのが良かった!!

 

そんな売れないと踏まれて、そもそもあんまり数は用意されなかった様で
土曜夜の回のエンディングで

 

「(思い出した様に)Tシャツもさぁ!」
「わ!急に怒った!(頭の上に指を立てて、鬼みたいなポーズ)」

 

と結果この回の前に殆ど完売してしまったことに怒る加納さん。
両手とも中指立てて怒りを口にしていらっしゃいましたが、そんなんポプテピピックの表紙でしか見た事ないよ…実写で初めて見たよ…。
とか書いてたら、蓋スタジオさんのTwitterで村上さんもそのポーズキメてて、ほんとヤベェコンビだなと改めて思っています。すき。

 


今回のグッズにかんしては、兎に角めちゃくちゃ可愛かったので、本当にもっと用意しても良かったのではと個人的に思います。

 

まぁTシャツは恐らく単価高いし、保管にもかさばる訳ですから、作る側として数用意するのに抵抗があるのは分かるっちゃ分かるんですが、
そこは発売日にチケット完売したライブ……。
しかも割と普段使い出来る感じのデザイン(男女ともにいけるレベルの可愛さで、分かる人には分かる感じの)。
可能ならば、再販か通販してほしいな。

個人的には、アクリルキーホルダーみたいな小物があっても嬉しかったです。キーリングがついたタイプの。
リュックとか鍵に付けられて、公演の思い出に手軽に買って帰れるんで。

 


あと恐らくAマッソファンの大半がフォローしている(或いは見ているだろう)蓋スタジオさんのアカウントがある訳ですから
Twitterのアンケート機能を用いて、ざっくり作成数を参考にしてみるのはどうか(提案)

 

 

 

これから、DVDも発売されるそうですので。楽しみだな~。
今回の公演がまんまパッケージになっても、スタジオコント&漫才でも良さそう。
でもよく考えたら、映像とかの関係で今回のライブはパッケージに出来ないか…。
詳細はこれからみたいですが、こちらも何とも楽しみです。